ならず者国家 中国にどう対応するべきか。

 昨日の随筆尖閣問題 最低の結末、腰抜け民主党と戦略の無い日本では、少し書きすぎたかと考えていたのだが、今日の朝日新聞の時々刻々欄を見ると私の意見はそれ程間違っていないと確信した。外務省幹部は、「北朝鮮みたいな国だ。現地の日本人は気をつけた方がいい。江戸の敵を長崎で、みたいな話だ」と言い、防衛省関係者は、「中国軍艦の尖閣周辺への派遣もあり得る」とみていたと言う。

 中国は人口13億で多くの民族を弾圧しながら従えている問題を抱えた国である。愛国教育と称して反日教育を行ってきた影響で現在の中国共産党幹部は民衆の反日感情を抑えきれずに日本に対して強硬手段に訴えるしかない状態に陥っている。自分達が反日教育をしておきながら、逆に民衆のエネルギーを抑えきれなくなったので、対日強硬姿勢を崩すことができないと言う矛盾に陥っている。

 多分、日中関係はこのまま加速度的にどんどん落ち込んでいくと思う。ところで表題の“ならず者”とは、どういう意味か。明鏡国語辞典には『手のつけようがないほど素行の悪い者。正業につかず、放浪して悪事を働く者。無頼漢。ごろつき。どうにもならないものの意。』正に現在の中国にぴったりの言葉ではないか。このようなならず者国家が隣に存在することが判明した今、日本はどうするべきか。

 一つは、争いを起こさず、中国の軍艦等が来たらさっさと尖閣諸島の領有を諦める。人の命は地球よりも思いのであるから、莫大な量の石油やガスが存在することが分かっていても、人命には代えられない。日本が大人の対応で譲歩して済む事なら無人の尖閣諸島という領土を手放しても仕方のないことである。

 もう一つは、国際関係では筋を通さなければ、国家の存続は危うい。中国の出かた如何にかかわらず、徹底して領海から中国船を排除する。中国が軍艦を派遣して来ても徹底して排除する。もし、中国の武力行使があれば、断固自衛戦で対応する。

 どちらを選択すべきか。政治家がこの問題を先延ばしでなく、上手い具合に解決できたら政治家に対するこれまでの見方を変えることになるだろう。そんな器量のある政治家が日本にも中国にもいるとは思えないが。

 中国は、西沙諸島問題でベトナムと南沙諸島問題でフィリピン、マレーシアと領有権を争っている。中国は武力を用いて一方的に占拠した過去がある。そういう国なのである。国防に関する自分のこれまでの考え方を100%転換させる必要があるかもしれない。

(2010年9月26日 記)

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